転載:毎日新聞「岩手・宮城地震:産業守るためNPOと連携 耕英地区方針」

岩手・宮城地震:産業守るためNPOと連携 耕英地区方針

 地震で全員が避難した宮城県栗原市の耕英地区の住民が20日、地元に残された養殖イワナや収穫期のイチゴを守る方策を考える会合を市内の避難先で開いた。新潟県中越地震で活動経験がある災害支援NPOなどと連携することなどを確認。活動を「耕英農水産物救出プロジェクト」と名付け、模索を続ける。

 二つは、地域の象徴的産業。地区にはイワナの養殖場が3カ所、イチゴ農家が13戸あるが、道路復旧のめどは立っていない。10万匹以上とされるイワナにエサをやれず、最盛期を迎えたイチゴの収穫もできないままだ。

 「収穫を手伝う」と名乗り出る仲間もおり、くりこま高原自然学校を経営する佐々木豊志さん(51)は「搬出するヘリの準備など課題は多いが、イワナとイチゴを守るという強い気持ちを持って活動することが大事だ」と話している。【松本惇、町田徳丈】

「全国の方々に耕英を再建する力をかしてほしい」と呼びかける佐々木さん(左)=宮城県栗原市の避難所で、2008年6月20日午後7時28分、町田徳丈撮影

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