【参加者募集】「NPOと大学教員のパラレルキャリアを考える」(12/27 京都)

環境共育事務所カラーズ 開業30周年・シチズンシップ共育企画 設立20周年記念トークセッション

西村仁志です。2004年に同志社大学大学院総合政策科学研究科のオッサン大学院生として入学し、翌年修士論文執筆中の2005年10月末にゼミ指導教員の今里滋先生から私のケータイに電話がありました。「ソーシャル・イノベーション研究コースの新設にあたって任期付の教員(5年任期)を採用するので、その1名として加わってほしい」旨の連絡をうけたのです。
いわゆる学部レベルの講義は、これまでも非常勤講師としていくつかの大学で担当してきました。しかし自分の研究や論文執筆さえもまだまだ怪しいのに、大学院生の研究指導、論文指導などできるのかどうか。これは大きなチャレンジになるなと思いました。でもこれは自分だけではなく今里先生にとっても大きなチャレンジだったと思います。先生にはメールでこんな返信をしていました。「ご連絡いただきありがとうございました。なにせ気楽な個人事業ですので、いつでも身軽に動けます。今後のことは先生にお委ねいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。準備すべきことがらがありましたら、いつでもお申し付け、お呼出しください。」

そこから始まった専任の大学教員生活は同志社大学での5年、そして現在の広島修道大学での11年を加えて16年にもなりました。最初の社会人キャリアである京都YMCAでの7年、そして当時は社会起業ともいえる「環境共育事務所カラーズ」を専業としていた13年間を超えてしまいました。(廃業はしていないので「環境共育事務所カラーズ」は30周年を迎えるわけですが)

そんなことで今回、川中大輔さんの「シチズンシップ共育企画」が20周年、そして「環境共育事務所カラーズ」は30周年というタイミングでの「立ち話」でこの企画がスタートしました。お互いNPOや市民活動分野から大学教員への転身、いや並行して活動を行うなかで、

「この経験はいったい、誰にとってどう活きるんだろう」と。

川中さんとは創業から10年差とはいえ、こちらはモタモタしておりますのでそのうち追い越されそうな勢いですが、川中さんの胸を借り、また年の瀬にご来場いただけるという奇特なみなさんとのやりとりを通じて、紡ぎ出していきたいと思います。

(以下は、シチズンシップ共育企画/川中さんからの案内です)
https://active-citizen.jp/2023/10/1560
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「大学の教員になって,どう? 何か変わった?」

 2017年に僕(川中)が龍谷大学に専任講師として着任した際,何度もいろんな人からされた質問の一つです。「うーん,まぁ変わった…かなぁ!? どうやろね」と,その当時は返していました。これは照れ隠しでもなんでもなく,大学での仕事が本格化/多角化しておらず,また,NPOの仕事も余り変わりなく継続していたので,どう答えていいのかが分からなかったのです。

 それから時が経ち,大学に籍を置いて7年目です。今なら冒頭の質問に対して,一定のまとまった言葉で返すことができそうです。NPOと大学の二つの仕事をすること,双方にどのような意味/影響があるのか,どのような面白さや難しさがあるのか。自分の中でも少しずつ感じとり始めています。

 ここで似たようなキャリアを歩んでいる「先輩」はどう考えているのだろうか,話を聴いてみたくなりました。そこで真っ先に思い浮かんだ「先輩」は西村仁志さんでした。

 僕は学生の頃,仁志さんが環境共育事務所カラーズで出していたメールマガジン「役に立たないフリーランスの話」に影響されて,2001年にフリーのファシリテーターとしての活動を始め,2003年のシチズンシップ共育企画の設立へと進んでいきました。カラーズが開業して10年後のことです。その仁志さんは2006年に大学教員へと転身します。約10年後の2017年に僕も大学教員になりました。
 
 そこで,僕にとってはいつも少し先を行く仁志さんと一緒に,NPOと大学教員のパラレルキャリアで進むことの意味について考えてみるトークセッションを企画しました。

 折しも2023年は環境共育事務所カラーズの開業30周年,シチズンシップ共育企画の設立20周年の節目でもあり,「これまで」を振り返りながら,それぞれの「これから」を展望する機会にもしたいと思います。

 このように個人的な思いからスタートした企画ですが,見渡してみるとNPOと大学教員のパラレルキャリアを歩んでいる人は決して少なくありません。NPOでもキャリアを積んだ人物が大学でも仕事を展開していくことの価値を明らかとすることは社会的にも意味があることのようにも思われます。

 「よぉわからへんけど,おもろそうやな」とか,「仁志さんの話(ついでに川中の話も),聴いてみたい」とか,関心を寄せてくださる方のご参加をお待ちしております。よろしくお願いいたします。

【日時】2023年12月27日(水)18時30分~21時
    (開場:18時15分 / 閉場:21時15分)
【形式】キャンパスプラザ京都 6階 龍谷大学 講習室(京都駅 徒歩5分)
    https://www.consortium.or.jp/about-cp-kyoto/access

【登壇者】
◎西村仁志さん(環境共育事務所カラーズ 代表/広島修道大学 教授)
 京都YMCA職員として勤務ののち、1993年に環境教育の専門事務所「環境共育事務所カラーズ」を開業。市民、行政、企業等の環境教育、パートナーシップの現場の企画とプロデュースに携わる。同志社大学大学院総合政策科学研究科准教授(2006-2011年度)を経て、2012年より広島修道大学人間環境学部に勤務。
  環境共育事務所カラーズ
  広島修道大学 教員紹介 西村仁志

◎川中大輔(シチズンシップ共育企画 代表 / 龍谷大学 准教授)
 1980年,神戸生まれ。青少年支援や環境問題、まちづくり、社会事業家支援のNPOで活動し、2003年にシチズンシップ共育企画を設立。現在,同代表。全国各地で市民教育や若者の参加、協働まちづくりやNPOマネジメントのワークショップを担当している。(財)大学コンソーシアム京都研究主幹、立命館大学嘱託講師(サービスラーニング担当)などを経て、2017年から龍谷大学社会学部専任教員。2019年から放送大学客員准教授。
  シチズンシップ共育企画
  龍谷大学 教員紹介 川中大輔

【プログラム】
 18:15 開場
 18:30 オープニング・チェックイン
 18:45 セッション1「二つの仕事をする,ということ(その壱)」
      スピーカー:西村仁志さん
      インタビュアー:川中大輔
 19:35 休憩
 19:45 セッション2「二つの仕事をする,ということ(その弐)」
      スピーカー:川中大輔
      インタビュアー:西村仁志さん
 20:35 セッション3「NPOの視点から大学を捉えなおす」
      二人の話をふりかえってみて,
      NPOと大学の二つの経験の交点の「面白さ/難しさ」を探る
 21:00 閉会
 21:15 閉場

【定 員】15名(先着順)
【対 象】テーマに関心ある方はどなたでも歓迎いたします!
     西村仁志さんに会いたい方もぜひ。
【参加費】無料

【申込み】以下のウェブサイトよりお申込みください。
     https://forms.gle/h3jepzK5ZNiDp9Go8
     ※申し込み締め切りは12月26日(火)18時までです。
      締切後の申込みにつきましては,問合せ先にご連絡ください。

【共催】環境共育事務所カラーズ,シチズンシップ共育企画
【協力】龍谷大学 川中研究室

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