くりこま高原自然学校被災情報 080627
昨日の朝の耕英地区避難所のミーティング中に
自主避難所(耕英地区は強制避難所)の滝が原避難所の
避難勧告が解除されたという報せが入りました。
『とにかく一時帰宅したい!』という耕英地区の被災住民の気持ちに
火がついたように感じられました。
耕英に次ぐ被害を受けた花山地区の避難所でも
一時帰宅はすでに行われています。
耕英の方々は既報した通り、避難の必要を感じない状況でした。
備蓄の食糧も自給食材もあるし、広大な開拓地です。
余震の被害よけに地域の公民館的存在の大型施設に自主的に
拠点を設けていました。
震災2日後の夕に突如、『後40分で全員ヘリに乗るように』と
通告され、ほとんど何も持たずにきたままです。
生きた岩魚の養殖枡や家畜、畑、自宅さえもそのままです。
強制避難は住民の安全より、道路が寸断された孤島となった
地区への行政的な管理の都合で実施されたことは明らかな処置でした。
ミーティング後に佐々木さん、地区代表とともに市役所に出向き、
避難住民の窮状と一時帰宅を認めてもらうよう、話しに行きました。
市としてはあくまで道が目処がつかない現状では困難なことを
繰り返し返答しましたが、連日、大型ヘリで耕英地区に消防などを
送り込んでいることもあることから、必ずしも道開通まで帰宅させない
というのは妥当ではないことも示唆しました。
地区と家を想う開拓住民の熱い気持ちがすでに12日経過している中で
病んでいる事は市も承知しています。
道の工事は急ピッチで行われており、来月上旬には一部開通して、
市街地から崩壊地まで車〜崩壊地は徒歩〜耕英地区入り口〜車
という方法の地区内出入りが可能になる見通しも語られています。
耕英イチゴが今、大きさもちょうどになり、収穫を待っています。
このイチゴ救出(収穫)作戦も一時帰宅と同時に計画が進められています。
イチゴ収穫は相当数の人手で、人海戦術的に箱を背負って
運び出してこなければならず、その日程と同時にボランティアを
確保することも重要な課題となってきました。
日報を読まれている皆さんにはぜひ、周辺にイチゴ収穫ボランティアの
呼びかけをお願いします。
ボラセンではこのメールのあて先となっているアドレスが開通しています。
今後、このアドレスでボラセンスタッフが日報を出していく体制が
取れ次第、私の日報は『時々報』に移行します。
がんばろう耕英!
がんばろうくりこま!
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広瀬 敏通