5%と95%

昨夜、中野民夫さんと京都で飲んで話したこと。(院生たちにも聞いてもらった)
それから、その後に考えたこと。
中野さんやぼくが大学、大学院の講義とか演習という枠組みのなかで、自分の持っているものを表現して伝えられるのは、おそらく5%くらいかなと思います。
残りの95%は、そういう枠組みの外でしか伝えられないのです。
特に大学の講義というのは、教員がそれまで体験し、議論し、煮詰めて、さらにそぎ落としたエッセンスや核心みたいなことだけを語ることになります。「いま、ここ」を共有することが難しい。
残りの95%の機会は、大学とはまったく別のワークショップ、ネットワーク集会かもしれないし、屋久島やヨセミテの自然のなか、まちのなかの「現場」かもしれません。
だから学生、院生のみなさんはぜひ一緒に「現場」に出かけてほしい、あるいはぜひ一緒に「現場」をつくり出してほしいなと思います。「いま、ここ」を一緒に体験するなかで生まれる学びから、ぜひたくさんのことを学び取ってほしいものです。

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