岩手・宮城内陸地震:宮城「耕英地区復興協」準備委に宇都宮のNPOも参加 /栃木
◇中越地震での経験生かし
岩手・宮城内陸地震で41世帯全員が避難した宮城県栗原市栗駒・耕英地区の復興策を検討する「耕英地区復興協議会(仮称)」の設立準備委員会が7日、避難所の「みちのく伝創館」で開かれた。住民個々や有志らによる復旧事業を一体化し、早期復興を図る目的。04年の新潟県中越地震で被災地復興支援に加わった宇都宮市のNPO「災害ボランティア オールとちぎ」もメンバーに加わった。
耕英地区では、これまで4回、自衛隊ヘリによる一時帰宅を実施。住民らが「耕英農水産物救出プロジェクト」と称し、イチゴや養殖イワナの活用法を探ってきた。ただ運搬方法などの面で試行錯誤が続き、正式に団体化して、行政機関や支援団体と連携を図ることにした。同NPOメンバーの青木秀子さんは「中越での経験を生かし、住民の役に立ちたい。よそものだからできることもある」と話していた。
耕英地区は栗駒山ろくの三迫(さんはさま)川上流部に位置し、地区内の旅館「駒の湯温泉」で5人が死亡、2人が行方不明になるなど最大の人的被害が出た。【山崎征克、藤田祐子】
毎日新聞 2008年7月8日 地方版