転載:河北新報「耕英地区道路 年内に800メートルを建設」

耕英地区道路 年内に800メートルを建設

 地震で道路が寸断された宮城県栗原市栗駒の耕英地区に通じる市道馬場駒ノ湯線の優先的復旧を目指してきた県は11日、現在工事を急いでいる仮設道路とは別に、本設道路を建設し、年内の完成を目指すことを決めた。

 本設道路は被災前の道路の北側百数十メートルを通るルートで、長さ約800メートル、幅5メートル。周辺に複数ある土砂崩れの間を縫うように蛇行する。7月中旬にも発注手続きに入り、8月中旬着工を目指す。

 仮設道路は、被災前の道路の北側数十メートルの山林を切り開いて工事中で、長さ420メートル、幅4メートル。完成は7月下旬の予定。完成後も一般車両の往来はできないが、昼間の安全が確認されれば耕英地区住民らの通行は可能で、これにより陸路での一時帰宅が可能になる。

 本設道路の計画は11日夜、栗駒の避難所で開かれた住民説明会でも公表された。復興に欠かせない要路に開通のめどが立ったことにより、耕英南のイワナ養殖業数又貞男さん(56)は「正月を耕英で過ごせるのはうれしい。少しずつ元の生活に戻れるめどが立ち、元気が出てきた」と声を弾ませた。

2008年07月12日土曜日

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