またも環境偽装が発覚:再生プラスチック偽装についての環境市民からの主張

にしむらです。私が理事をつとめるNPO環境市民からの主張です。
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 再生プラスチック偽装について
  今こそ 3R 優先順位の再認識を!
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 またも環境偽装が発覚した。
 2月8日、三井化成ファブロ株式会社が、再生プラスチック
の配合率 を偽った製品を、2000年以降最近に至るまで出荷し
ていたことが 判明した。
(詳細)同社ウェブサイト
 http://www.fabro.co.jp/update.htm
 1月の古紙偽装に続き、日本企業の社会責任や法令遵守に
対する意識 のあまりの低さに愕然とさせられる。「偽装」と
はいうが、納入先の調達基準に満たない製品を「適合」と
偽って納入し、代金を得ていたのなら、これは詐欺以外の何者
でもない。また、最終製品が国や自治体に納入先されていたな
ら、結果として税金が搾取されていたわけで、そのことを社会
は重く受け止めるべきである。
 当該社においては、責任の所在の明確化や他製品に関する
調査結果の 早期公表、再発防止策の提示など、やらねばならな
いことが山ほどある。とりあえず、対応を見守るとともに、業
界他社が同様のことをしていないことを念じたい。
 さらに、この件に関して、訴えたいことがある。
 再生プラスチックにも偽装があった。だからといって
「プラスチック のリサイクルなどやめて、焼却し熱エネルギー
を回収すればよい」といった風潮になびくべきではない。今こ
そ3Rの原則に立ち返り、その優先順位を確認するべきである。
 まずはReduce(減量)。これだけ拡大したプラスチック消費
を見つめ直し、発生抑制を考えねばならない。
 次にReuse(再使用・リユース)。簡単な修理や洗浄、または
そのまま使えるものは何度も使う。個人の心がけではなく、社会
的なリユースの推進およびシステム構築が必要である。
 そして3つめにRecycle(リサイクル)。これにも原料資源と
して再利用するマテリアルリサイクルと、焼却して熱エネルギー
回収す るサーマルリサイクルがあり、前者の優先順位が高い。
 この優先順位は国際的な認識になりつつあるだけでなく、日本
でも循環型社会形成基本法で規定されている。現状、日本でこの
優先順位は絵空事のように扱われているが、それでも、なぜ、
このような優先順位があるのか考える必要がある。
 仮に、ごみ処理を市場原理に委ねるだけでは低きに流れるばか
りで、 使い捨て社会を助長する。各地で、自治体による容器包装
プラスチック の分別収集が始まっているが、今後もマテリアル
リサイクルの限界や問題が明らかになってくるだろう。このよう
な時こそ、低きに流れるので はなく、あらためて、Reduce(減量)
やReuse(リユース)など、より優先順位の高い対応の実現に何が
必要か考えるべきであ る。
 今回の事件が、より本質的な対応を社会が志向するきっかけと
なるよう、声を大にして訴えたい。
          [2008年2月10日(日)午前 現在]
<本声明について>
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 ください。
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