▼カラーズにしむらです。
▼中国四川に引き続いて、こんどは宮城・岩手での地震が起こりました。震源近くの栗駒
山耕英地区には、私の長年の「自然学校」の仲間、佐々木豊志さんが経営する「くりこま
高原自然学校」があり、大きな被害をうけました。各地での仕事やプロジェクトをご一緒
したり、また私の研究論文にも自然学校の実践が「持続可能な地域づくり」と「青少年の
自立支援」につながる事例として紹介させていただいています。(「同志社政策科学研
究」9巻2号)
「くりこま高原自然学校」
「NPO法人くりこま高原・地球の暮らしと自然教育研究所」
▼佐々木さんが昨年4月に京都に来られたときには大学院生と一緒に懇談の機会をもち、
また美山で藤原誉さんが経営する自然学校「田歌舎」へのエクスカーションを行って、西
村研究室にも来ていただきました。実は来月7月に、西村M1ゼミのゲストスピーカーに
来ていただくことも決めていたのでした。
▼今回死傷者が出て大きな被害のあった「駒の湯温泉」は自然学校からほど近く、クルマ
で5分ほどのところで、以前にくりこまにお邪魔したときには佐々木さんのご案内で一緒
に入湯しに行きました。木の香りのあふれる、こじんまりとした静かで美しい温泉宿でし
た。くりこま高原自然学校とは地域の「結い」の精神で助け合う関係でした。(そのこと
も論文に書いています。)亡くなられた方々のご冥福をお祈りしております。(亡くなら
れた駒の湯温泉経営者家族の菅原さん、観光コンサルタントの麦屋さんや、鉄道博物館の
岸さんは直接は存じ上げませんが、それぞれ「知人の知人」の関係になり、他人事とは思
えません。)
▼さて「くりこま高原自然学校」では、滞在型の自然学校事業「耕英寮」を行っていて、
地元の学校への山村留学、不登校の子どもの受け入れ、ひきこもりの青年達の受け入れ事
業「若者自立塾」、などスタッフとあわせ16名が共同生活をしていました。幸い人的被
害はなかったのですが、建物や浄化槽など施設に被害が出ていて、また電気も止まり、道
路も寸断していることから、佐々木さんはじめスタッフ4名を残してヘリコプターで麓の
街まで下山した様子です。
▼なにせ自然学校ですから百戦錬磨のアウトドアズマン達で、湧き水と大量の薪があり、
当面の生活は大丈夫と思いますし、佐々木さんは阪神大震災の折には神戸にも真っ先に駆
けつけられましたので、「くりこま高原自然学校」は耕英地区の他の住民の方々への支援
や地域全体の復興の中核を担っていくことになると思います。
▼余震も続く中、子ども達の夏休みシーズンに向けて、多数の事業が予定されていますの
で、一刻もはやい復旧を祈るばかりです。日本の自然学校関係者からは見舞金支援の動き
を始めようとしていますが、口座開設に時間がかかっています。
以下、見舞金のお願いです。
読者の皆様にはとりいそぎ、私のところで預からせていただき、責任をもってくりこまの
ほうに届けたいと思います。
郵便振替番号01030-8-58530「環境共育事務所カラーズ」
通信欄に「くりこま高原自然学校支援」と明記してください。
今後、皆様には何かと協力をお願いすることになるかもしれませんが、ご理解の程、どう
ぞよろしくお願いいたします。
“Colors of Nature”メールマガジン発行人 西村仁志