岩手・宮城内陸地震による土砂崩れで通行止めになっていた宮城県栗原市の市道に仮設道路が完成し、3日から通行許可を得た自家用車の通行が可能になった。国道457号から耕英地区に通じる市道は、地震後、工事関係の車両しか通れず、耕英地区の住民は一時帰宅の際もヘリコプターを使うしかなかった。
この日は、仮設道路を使って耕英地区の79人がマイカーを取りに帰宅。「自分たちの巣である耕英に帰るための第一歩」と開通を喜んだ鈴木共明さん(84)は、ヘリでこれまで4回家に戻ったが、家にいられるのは2時間程度だったという。