先日読者の方から「『フリーランス』って何ですか」と聞かれ、あらためて答えに窮しました。「フリーランスの報道カメラマン」や「フリーランスのジャーナリスト」。これはわかりますよね。つまり新聞社や通信社に所属せず、独自に取材活動を行ってその成果を売る、あるいはプロジェクトごとに契約したりして生計を立てているひとたちのことです。「所属せず独立したプロフェショナル」ということでしょう。
「それじゃ、西村さんはフリーランスの何なんですか?」と次の質問がくると「あれれ、それはね」と答えが続かない。「フリーランスの環境教育コーディネーター」なんて自分でも気持ち悪いし、「フリーランスのプランナー」と呼べるほどでもないし、「フリーランスの大学の先生」が本業ではないし、「フリーランスの野外教育指導者」と呼ばれるほど野外教育だけに入れ込んでいるわけでもない。「ほな何?」「フリーランスのフリーランス」かな、しかしそれでは「フリーター」みたい。と、こんなコトを書いているとやっぱりこの欄は「役に立たないフリーランスの話」なのだと自分でも納得してしまう。
すみません。やっぱり役に立たないこんな話どうぞ読み飛ばしてください。
(2001.10.24 「Colors of Nature」メールマガジン第239号に掲載したものです)